つくるのブログ 小学校受験の道しるべ

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元お受験講師が小学校受験について書きつづります

『合格』がゴール?【伸びる子】を育てるために大切なこと。~お受験コラム~

こんにちは。つくるです。
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小学校受験合格のために、一生懸命準備をしているお子さんやご家族も多いことと思います。

今回は、お受験教室にいた時には、
言いたくても言えなかった本音も交えて
小学校受験の心構えをお話しします。

小学校受験は理不尽?!

今までも何度か書きましたが、
小学校受験は実力だけではなく様々な面から合否判定をされるので
採点基準が明確でないという点が、小学校受験をより難しいものにしています。

つまり小学校受験は、採点基準が曖昧な

とても理不尽な試験なのです。

このことを忘れずに受験に取り組むことが大切です。

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曖昧な合格判定

私立小学校では、縁故が一番の合格基準です。

国立小学校は公平を期すために抽選がありますが、合格判定を受けた子が抽選で落ちてしまう事があるという点で、私はこの抽選に大きな違和感を感じます。

さらに多くの学校が重要視している「行動観察」においては合格基準がとても曖昧です。

おとなしいタイプのお子さんが合格したと聞いて
『あの子よりもうちの子の方が、元気で伸び伸びと参加できたはずなのに・・・』
と思われる親御さんの気持ちもよくわかります。


以前、国立小学校の先生が、

積極的なタイプのお子さんばかり集めてしまうとクラス運営が難しくなるので
バランスよく色々なタイプの子を選んでいます。

とおっしゃっていました。

つまり 学校側の都合で合格条件が変わるのです。


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小学校受験に必死になりすぎないで。

お父さまお母さまの中には、熱心にお受験に取り組むあまり、特に夏休みを過ぎたころから、
気持ちが不安定になってしまい、お子さんの失敗を強く叱ってしまう方がいらっしゃいます。

お気持ちは十分わかります。

でも夢中になりすぎて、大人が冷静さを失わないようにしましょう。

お子さんのプリント学習が思うように進まなかったり、苦手領域がなかなか克服できなくイライラしてしまうこともあると思います。

しかし、お子さんを責める必要はないのです。

なぜなら先ほども言いましたが、
小学校の受験は、そもそも理不尽な試験なのですから。


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小学校受験の心構え

お父さまお母さまは、一生懸命に取り組みながらも、必死にはならず、頭の半分では常に冷静に客観的な思考を持ちましょう。

お子さんの良いところを一番よく知っているのは、ご両親なのです。

そしてお子さんの可能性は、小学校受験に関わらず無限大です!

もちろん小学校受験のための準備をしっかりと行うことは重要です。
一生懸命頑張っているお子さんのためにも、親御さんがするべき準備はしっかりと行いましょう。


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『合格』がゴールじゃない!

小学校受験は他の受験とは違い、
圧倒的に学校側の都合に合わせて行なわれる試験です。

だからこそ、もし、ご縁がいただけなくても
『失敗した』なんて思わないでください。


お子さんの頑張りが合格に結びつかなかったことは、本当に悔しく残念です。
その上、能力が正当に評価されない場合も多くあるのですから、納得できない悲しい気持ちも痛いほど、よくわかります。

でも、失敗ではなく、ただご縁が無かっただけのことです。


実は、今まで私は「合格した子」よりも
「合格できなかった子」の中から、その後に大きく羽ばたいているお子さんをたくさん見てきました。

その反対に、小学校受験で入学したお子さんが、中学生高校生になるにつれ、挫折感を味わってしまう姿も多くみてきました。


例えば附属小学校の場合、【小学校受験】で入学した子は、中学生になると、中学受験をしてきたお子さんと、高校生になると高校受験を勝ち抜いてきた子と同級生になります。

必死に勉強してきた成績の優秀なお子さんが、周りにどんどん増えていきます。
内部進学者とは比べものにならないくらい、
多くの勉強量を積み重ねてきたお子さん達です。

優秀なお友だちが増えていく中で、次第に成績が下がってしまい、劣等感を抱いてしまい、次第に勉強が嫌いになってしまう子もいるようです。


では「小学校受験合格の子どもたちが伸びないのか?」というとそれも違います。

将来伸びるかどうかは、受験の合否とは、全く関係ないのです。

より良い環境の中で伸び伸びと学んだ小学校での経験は、能力を高め、豊かな人間性を育むことができることも事実です。


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将来『伸びる子』って、どんな子?

以前、国立附属小学校の先生から、こんなお話を伺いました。


小学校受験で考査で重要視しているのは、将来『伸びる子』かどうかです。
でも、この『伸びる子』とは単純に勉強ができるということを言っているわけではありません。
勉強にしても、テストの点数を取るのが目的ではなく、興味があるから、面白いからやっている。だから苦しいと思わず夢中になることができる。
自分の興味のあることを自主的に学ぶことを楽しみ、それに納得するまで取り組む力を持っている子が、将来伸びていく子なのです。
「好奇心旺盛な子は将来伸びる」
「好奇心が脳を活性化させる」

という学術的データもあるのですよ。


この話をお聞きして、「なるほど」と感じました。同時に、学校が求める子ども像が見えてくるお話しだと思います。

『伸びる子』を育てるために大切なこと

中学校や高校に進学してからも学力が伸びている子と、そうではない子との違いについて、こんな話があります。

中学生になってからも成績が伸びていくお子さんは、幼児期から好奇心が旺盛で、興味のあることについて、積極的に本や図鑑などを使って調べて、知識を蓄えることでさらに好奇心を高めていたそうです。

そして親御さんは、例えば昆虫や動物などの子どもが興味を持って調べた事を尊重し、実物を見るために戸外へ一緒に行くということをしたそうです。

ポイント!

つまり、本や図鑑でみた世界を実際に見て触って五感を使って確かめること、体験につなげていくことが脳の発達や人間性を育むために大切です。また、周りの大人たちが、お子さんの興味と好奇心に共感してあげることも大事です。

受験勉強の頑張りを将来に繋げていくためにも
こういった『幼児期の活動』がとても大切なのでしょうね。



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