小学校受験【行動観察って何だろう?】試験内容とポイントをまとめました。
こんにちは!つくるです。
小学校受験では【行動観察】の考査が多くの小学校で行われます。
しかし【行動観察】はペーパーテストとは違い
正解が明確ではありません。
点数がつけにくい試験なのに
国立、私立問わず出題され、
行動観察の結果は重要視されます。
そんなちょっと厄介な【行動観察】が
苦手なお子さんも、多いのではないでしょうか?
今回は集団行動(集団遊び)がどんなものなのか、
ポイントを交えてまとめてみました。
行動観察ってどんなテスト?
『行動観察』といっても、色々なタイプのものがあります。
今回は大きく3つのタイプに分けてみました。
① 先生と一緒に遊ぶ
先生と一緒にゲームや歌やダンスをするテストです。
先生が中心となってゲームや遊びを行います。
【考査内容(実例)】
・先生の真似をして体を動かしたり、みんなで歌ったりダンスをする。
・先生と一緒に「猛獣狩りゲーム」や「じゃんけんゲーム」などを楽しむ。
「猛獣狩りゲーム」とは先生が言った掛け声に合わせて声を出したり言われた動物に変身するゲーム。他にも先生の叩くタンバリンの音と同じ数の人数になって手をつなぎましょうという遊びもある。
「学校はどんなところを見ているの?」
・ゲームや遊びの内容を理解しているか
楽しく遊びに取り組むためにも、内容を理解できていることが大事です。
・先生と一緒に楽しく取り組めているか
先生は楽しく参加できるように盛り上げてくれます。
楽しい雰囲気に乗り、一緒に笑顔で元気に取り組むことが大事です。
そのためにも、先ほどの
ルールや内容を理解していることが重要になります。
何をやったらいいのか、説明を聞いても理解できないと、ゲームを楽しむこともままなりません。
きょろきょろと周りの子を見たり
不安げな様子になってしまいます。
・元気に歌を歌ったり、体を動かすことができているか
楽しく元気に体を動かしたり、歌ったりすることが大切です。
ただし、大きな声で怒鳴るように歌ったり
ふざけすぎてしまうとマイナスになります。
先生は、楽しく盛り上げてくれますが、
時々、楽しくなりすぎてふざけてしまうお子さんがいます。
乱暴な態度に見られてしまうので注意しましょう。
・伸び伸びと自己表現をし、また表現することを楽しんでいるか
ダンスや変身あそびでは、
恥ずかしがらずに取り組むことが大事です。
完璧なダンスを求められてはいませんが
運動が苦手だと、自信のなさから伸び伸びと体を動かすことができないことがあります。
② 3~6人くらいのグループで共同作業をしたり集団遊びをする
グループごとに子ども達で協力して課題に取り組んだりゲームや遊びを行います。
子どもだけで行います。
【考査内容(実例)】
「用意された材料や道具を用いて、お友だちと協力して、遊び方やルールを作って楽しく遊ぶ」
例えば、用意された材料(紙コップ、積み木など)を使ってグループごとに協力してできるだけ高くなるように積む、など。
「共同絵画をする」
みんなで協力して一枚の模造紙に与えられたテーマの絵を描く
「用意された玩具(おままごとセットやぬいぐるみ、車など)で自由に遊ぶ」
☆国立大附属小、早稲田実業学校初等部、成蹊小など、国立私立問わず、多くの学校で行われます。
「学校はどんなところを見ているの?」
・友だちと話し合うことができるか
自分の意見を言ったり、お友だちの意見を聞いたり、どうすればいいかアイデアを出したり、
小集団での子ども同士の関わりを見ています。
自分の考えを言えること、相手の意見を聞くこと。
そして、どうしたらよいか話し合うことができるか。
自己主張ばかりではなく、
みんなの意見に共感して、自分の意見を押し通すのではなく「そのアイデアいいね!」と
柔軟に対応することが大切です。
・友だちと協力して一つのことに取り組めるか
共同作業やゲームや遊びの中で、
友だちと一緒に協力して、楽しむことができるかを見ています。
1人で黙々と作業を進めるのではなく、
一緒に協力することが大事です。
道具を独占せず、貸し借りできるかどうかを見ています。
例えば、大きなものを一緒に運んだり、積み重なったタワーを支えて、みんなが積みやすいようにするなど、自分勝手に行動せず、周りの子を思いやる姿が大切です。
・友だちと一緒に楽しく取り組めるか
楽しく元気に参加することが大事です。
例えば、最初の話し合いで自分の意見が通らなくてもふてくされずに、みんなで決めたやり方で、楽しくゲームに参加することが大切です。
間違えてしまったり、失敗した子に優しく声をかけたり、やり方を教えてあげたりする思いやりがあるか。などを見ています。
タワー積み上げ遊びなどでは、時々崩してしまった子を責めたてしまったり、悔しくて怒ってしまう子がいます。
遊びやゲームに熱中した時にでる姿を学校側は見ています。
③ 2つのチームに分かれ競争ゲームをする
チーム対抗戦のゲームを行います。
子どもだけのグループで行います。
「学校はどんなところを見ているの?」
・ルールを理解しているか
ただのリレーではなく、障害物競走のようだったり、指示行動が多く混ざっていたり、複雑なルールのことも多いので、どんな競争ゲームなのかをしっかりと覚えて、理解して行えることが大切です。
・楽しく積極的に取り組めるか
ゲームや競争に
積極的に参加して、元気に楽しく遊ぶことが何よりも大事です。
例えば、自分のチームの子を応援したり、ドンじゃんけんでは、お友だちを抜かさない、などルールを守って楽しく元気に取り組みましょう。
ひとつ注意したいのは、
夢中になりすぎてしまって
大きな声を出しすぎたり、線からはみ出したり座って待つようにと言われたのに、立ち上がってしまったり、失敗した子を責めてしまったり。することがあります。
みんなで楽しく参加するとはどういうことなのか
をわかっていることが重要です。
熱中しすぎて行動が乱暴にならないように気をつけましょう。
その他にも、先生の指示をしっかりと聞いていることが大切です。
例えば「この線から出ないで遊びましょう」「鈴の音がなったら終わりにしてください」など、遊びの前に先生が話したお約束をしっかりと聞いているか?そしてルールを忘れずに、しっかり守れるかどうかも重要なポイントです。
以上【小学校受験の行動観察】について、まとめてみました。
人の行動はいつも同じではないのだから、
本番の状況によって、いつも元気なお子さんが
楽しく集団遊びができなくなることもあります。
行動観察の考査で実際にあったエピソードを以前書きました。
よろしければご参照ください。
tsukuruno.hatenablog.com
次回は、行動観察の練習方法について書きたいと思います。
行動観察が苦手なお子さまや、なかなか点数が取れないお子さまのヒントになればいいなと思っています。
著者は元筑波大附属小の先生です。
国立大附属小学校が求める子育て像が見えてきます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
こちらに自己紹介記事を書かせていただきました。よろしくお願いいたします!
tsukuruno.hatenablog.com