【実例】『行動観察』困った!こんな時はどうすればいいの?~小学校受験対策~
こんにちは。つくるです。
小学校受験の【行動観察】のポイントについて、
以前、行動観察が苦手な慎重なお子さんの練習方法を書きました。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
tsukuruno.hatenablog.com
今回は以前の記事の補足事項として
苦手なお子さん向けに
事例をあげて、具体的な方法を書きたいと思います。
困ったな?こんな時はどうすれば、いいの?
【例題】
5、6人くらいのグループに分かれて集団遊びをする。
フープ、ボール、紙コップがひとつずつ置いてある。
『これらを使って、お友だちと仲良く遊びます。遊ぶ前に、遊び方やルールを相談して決めましょう。』
行動観察でよく出題される問題です。
はじめからゲームや集団遊びをするのなら
おとなしいお子さんも参加しやすいのですが
まずは「話し合いましょう」という課題はとても難易度が高くなります。
それでは、それぞれのケースとポイントをみてみましょう。
【ケース① グループ内に積極的なお子さんがいる】
このケースは
前回の行動観察の記事にも書いたように
消極的なお子さん(B君)は、
積極的なお子さん(A君)の意見に返事をしていきましょう。
A君「フープここに置いて、紙コップの上にボールを乗せて競争するのはどう?」
B君「いいね!!」
積極的なお友だちの意見に
答えてあげるだけでも
話し合いに参加していることになります。
では、次のケースでは
どうすればいいのでしょうか?
【ケース② グループのお子さん全員が慎重なタイプ】
こういったケースもよく起こります。
グループ内にひとりも積極的なタイプの子がおらず、みんなで押し黙ってしまうのです。
このようなケースは、
行動観察が苦手なお子さんにとって
とても厳しい状況になってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?
先ほどと同じです。
やっぱり「声を出す」ことが大切です。
意見をいう事は難しいと思いますので、
まずは
「ねーねー、どうする?」
と言う練習をしてみてください。
ひと言でも声に出して言うことが大切です。
意見を言おうとすると、慎重なお子さんは
考え込んで声が出ないまま終わってしまうことがあります。
だいたいのケースは
「ねーどうする?」
「どうしよっか」
「ボール乗せてみる?」
と少しずつ話が進むことが多いです。
仮に、
「ねーどうする?」
「・・・・」
と返事が返ってこなくても
試験官は「どうする?」と言った子の頑張りを見てくれています。
この子はこの状況をなんとかしようとしているな。
みんなをまとめようとしているのかな?
と良い印象を残すことができるのです。
もちろん、自分の意見が言えることが求められるのですが、引っ込み思案な子や慎重なタイプの子が、知らないお友だちの中で意見を言えるようになるまでには、時間がかかります。かと言って、ずっと黙っていては、参加していることにならなくなってしまうので、ひと言でも、声に出す練習をしていくことが大切です。
お子さんには
「どうすればいいかわからない時には、お友だちに聞いてみればいいんだよ」
「ねーねー、どうする?どうしよっか」って言ってみたらどうかな?
と教えてあげてみてください。
「何か言いなさい!」と言われることが
行動観察が苦手なお子さんにとっては
一番困ってしまうことなのです。
ですので、具体的にどう言えばいいのかを
教えてあげることも、ひとつの方法です。
「そんなことで話せるようになるのかしら??」
と思われるかもしれませんが
意外に大人しいお子さんにとって言いやすい言葉のようです。
きっかけを作ってあげるとスムーズに話せるようになる子もいます。
このような『典型的な言葉を声に出して言ってみる』という練習は、引っ込み思案のお子さんにとって、とても大事です。
「ねーねーどうする?」の言葉は
おとなしいお子さんにとって安心して声に出せる、一歩踏み出す勇気につながるものなのかもしれません。
【行動観察】を重視する学校が多くなってきました。
少しずつ、経験を積み重ねることが自信につながります。
【おすすめ絵本】
かばくんの はる なつ あき ふゆ (かばくん・くらしのえほん)
季節の絵本です。優しい絵柄なので読みやすいです。