つくるのブログ 小学校受験の道しるべ

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元お受験講師が小学校受験について書きつづります

年少?年中?年長?小学校受験の準備、いつから、はじめればいいの?




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「先生、小学校受験の準備っていつから始めたらいいですか?」

幼児教室で講師をしていた頃、よく聞かれた質問です。

以前は諸事情もあり、「早い方がいいですよ!」とか「大丈夫、間に合いますよ。」

なんて言っていたかもしれませんが、今ならこう答えます。

年少さんから始めるのが、よいと思います。

なぜなら

計画的にじっくりと準備することができるからです。

具体的には、


1.年少さんの春から、家庭で椅子に座って学習する習慣を身につける。
⇒【家庭学習を開始】


2.志望する学校の説明会や見学会に、積極的に参加する。
⇒【志望校を絞っていく】


3. 秋になって11月からスタートの幼児教室の新年中クラスを体験する。
⇒【教室選び】


4.新年中クラスの春期講習もしくは年中クラスの4月から、幼児教室に通う。
⇒【塾での学習も開始】


では、上記の項目について、説明していきます。

1.年少さんの春から、家庭で椅子に座って学習する習慣を身につける。

年少さんの自宅学習は、特訓ではありません。

楽しく取り組むことを大切にしてあげてください。

あくまでも一番の目的は、椅子に座って取り組めるようになることです。

集中力も少しずつついていきますので、焦らずに。

まずは、線を引いたりなぞったり、円を描いたり。基本的なところからはじめましょう。


そしていきなりプリント問題を解かせるのではなく

積み木を積み重ねたり、野菜を切って断面を見たり、季節の行事を楽しんだり、草花や虫を探したり・・・

ペーパーに取り組む前に実体験をさせてあげましょう。

実際に見たり触ったり匂いを嗅いだりしたことは、忘れません。

大切な引き出しとなり、になります。


まずは「聞く力」が必要になります。

問題を耳で聞いて、問われている内容を理解する力です。

これは、やはり慣れもあります。


ただ数を数えたりすることばかり行うのではなく、

問題を耳で聞いて、解く練習も必要です。


お子さまにプリント問題を渡して、一人で取り組ませるのではなく、

お母さまお父さまが問題を読んで、お子さまが解くというように、

親子で楽しく取り組むことが大切です。

遊び感覚で楽しく取り組むと、やる気にもつながります。


ペーパーも、初めからたくさんする必要はないのです。

スピードではなく、じっくり丁寧に取り組むことを意識しましょう。

もちろん、年長向けのプリント問題はやらないでください。
年齢に合ったプリントを用意しましょう。

POINT

年少さんの時から、はじめることのメリットは

無理なくじっくり、基本的な力をつけることができる点です。


プリント問題だけではなく、

制作あそび(折る、切る、貼る、ちぎる)をしたり

紐通しや、お箸の練習(豆つかみ。最初は掴みやすいものから)、

おたたみなども、楽しく取り入れるとよいでしょう。


そして必ず

筆記用具の持ち方や姿勢を丁寧に身につけましょう。

鉛筆の持ち方などは、変な癖がついてしまうと、直すのが大変です。


2.志望する学校の説明会や見学会に、積極的に参加する。

最終的に志望校を決めるのは、年長さんになってからでも良いでしょう。

でも気になる学校について、よく知っておくことは、とても大切です。

年少さんのうちから説明会に参加をすることで、じっくりと考える時間が持てます。

慌てず余裕をもって志望校を絞ることができるのです。


志望校を早めに絞ることもできますし、

志望校意識した準備をすることもできます。

『通わせたい学校は、子どもに合っているか?』

『ペーパー重視校か?行動観察重視校か?』

など、お子さまの様子を見ながら、先生と相談しながら
じっくり決めていくことができます。


3.秋になって、11月からスタートの幼児教室の新年中クラスを体験する。


4.新年中クラスの春期講習もしくは年中クラスの4月から、幼児教室に通う。

3と4は一緒に説明しますね。


「あれ?新年中クラスのスタートの11月から入るのがいいんじゃないの?」

もちろん、それでもいいです。

この教室に決めている。この先生に決めている。とういうのであれば、

スタートに合わせて入会してもよいでしょう。

しかし、必ず、授業の見学や体験、先生と面談をしましょう


年中さんは、小学校受験に必要な基礎力をつける大事な時期です。

一年間授業を受けるのですから、

先生との相性がとても重要だと思います。


11月初めからスタートするとなると、年少クラスの体験や見学をする必要があります。

でも、体験した時の先生が新年中クラスを持つとは限らないのです。


11月に授業を体験したり、先生と面談をして、

12月や1月から入会しても十分間に合います。

家庭学習をしっかりしているのであれば、春休み講習からでよいと思います。

授業は4月から本格的になりますので、焦らなくて大丈夫です。

POINT

ただし、引っ込み思案のお子さまは、

春休み講習や4月から一気に生徒が増えますので

少し早めの冬休み講習から参加されてもよいと思います。

冬休み講習などの連続講習に参加すると、

お友達や先生と親しくなりやすく、すぐに教室に慣れることができ、

お子さまの負担が小さくなります。


色々と書きましたが、いきなりスイッチを入れるのではなく、

小学校受験に向けてやるべきことを計画的に準備していきましょう。


ハイハイの赤ちゃんが突然走り出すことがないのと同じように

段階を積み重ねないで、できるようにはならないのです。

まずは『ご家庭で、できること』からやってみてください。

これまでもお話しした「あいさつ」「姿勢」などの

躾、礼儀作法は、身につくまで時間がかかるので、早めに

取り組みましょう。


お返事をしたり、目を見てお話しをしたり、靴を揃えたり、座り方、たたむ、結ぶ、お箸の使い方など・・・

お子さまの発達段階に沿って、無理なく進めてください。

「生活習慣」が身についていることが、後々とても大事になります。


POINT

年少前に準備したい方や、身につけておくべきことを知りたい方は、幼稚園受験の試験内容を見てみるとよいでしょう。

幼稚園受験をしなくても、附属の幼稚園がどんなことを求めているのかを知ることができます。

小学校受験は、ある意味では、幼稚園受験の延長線上にあるといっても過言ではありません。

2年保育、3年保育によっても変わりますので、気をつけてくださいね。

その他の『ご家庭で、できること。』として、

自宅でハサミやのり、クレヨン、鉛筆、クーピー、ラッションペンなどの

道具をスムーズに使えるようにすることも大切です。

これは、慣れです。急に使えるようになりません。


ただし、小さなお子様にいきなり、鉛筆、クーピーなどを使わせないでください。

ちから加減がわからないので、折れてしまいます。描くことが嫌になることもあります。

そして危険でもあります。

ハサミやのりも同様です。道具にはそれを安全に使えるようになる適齢期があります。

お子さまの年齢や月齢に合わせた取り組みが大事です。


「運動」も、ご家族で楽しく準備できます。

小さいうちから、親子で外遊びをしたり、ボール転がしをしたり、かけっこをしたり、

家族で一緒に体を動かして遊びましょう。

せっかくですから、お父さまにバトンタッチして、思いっきり外遊びをしてもらってもいいですよね!

小学校受験では、ものすごく高い運動能力が求められるわけではありません。

ただし、運動は、できるとすぐに自信がつきます。

半面、苦手意識を持つと自信の無さにつながります。

元気に伸び伸び機敏に動くことが大切です。


運動が得意になり、自信がつくと、指示を聞くことに集中でき、

運動テストの指示行動もできるようになります。


POINT

ちなみに、「指示行動」は、自宅で楽しく練習することができます。

かごを渡し「りんご1個とみかん2個を持ってきてね」とごっこ遊びをしたり

「上から3番目の引き出しから赤いおはじき3個と青いおはじき2個持ってきてね」

とお願いして、持ってきたおはじきを使って親子で遊んだり。

ご家庭で遊びながら、楽しく準備することができるのです。


小学校受験は、ご家庭の試験でもあります。

ご家族で協力し合い、親子で楽しく取り組むことが、良い結果につながる

と思います。


小学校受験 合格する「家族力」


じぶんでできるかな? 生活点検ノート

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。