【お受験コラム】『合格する子の共通点』について~私立難関小学校編~
こんにちは。つくるです。
今回は合格する子の共通点についてお話しします。
私は以前【小学校受験】のために幼児教室で講師をしていました。
私がまだ若かりし頃、大御所の先生方の補佐をしていた時のこと。
よくベテラン先生方がお話ししていました。
「あの子は合格する。」
「そうね。きっと大丈夫ね。」
なんで、そんなことがわかるんだろう?
試験はやってみないとわからないんじゃないのかなぁ。
と不思議でなりませんでした。
特に女子系の超難関私立小学校ともなると
ペーパーはもちろんのこと、運動も行動観察も絵画も、みんなよくできるのです。
しかも、後ろから見ると誰が誰だかわからないくらい背筋がピン!と伸びています。
髪型も服装も似ています。
あんなに運動したのに髪の毛は乱れず、
靴下はいつも新品で、ずり落ちることはない。
私の方が髪の毛が乱れてしまっているくらいです。
「非の打ちどころがない」とは正にこのこと。
『みんな合格間違いなし!』
と私は思ってしまったのですが、
ベテランの先生方は見ているポイントが少し違うようでした。
お受験教室に勤めて7年くらい経ってからでしょうか。
先生方のおっしゃっている意味がなんとなくわかってきました。
ベテラン先生方のように
「この子は合格する」と思った子は
やはり合格をいただくことができるようになってきました。
その違いはなんだったんでしょう?
皆さんとてもよくできる子たちなので
ほんのわずかな違いです。
試験科目の点数にプラスアルファがないと
超難関校に合格することは難しいのです。
これは、感覚といいますか、経験から感じ取ることなので、言葉にすることが難しいのですが
具体的なエピソードをあげると、こんなことがありました。
幼児教室では日曜日や春期、夏期講習などに授業を行うことが多くあります。
お弁当を持参して午前、午後と講習を行うのです。
ある時、子ども達のお弁当を見てある違いに気が付きました。
ほとんどのお子さんのお弁当は
きんちゃく袋に包まれていましたが
A子さんのお弁当は、
大判サイズのハンカチのお弁当包みに包まれていて、しっかりと結ばれていました。
食べ終わるとしっかりとお弁当包みを結んでカバンにしまいます。
そして、さらにA子さんの水筒も他のお子さんと異なっていました。
ほとんどの子が飲みやすいようにストロー付きの水筒を持ってきていましたが、
A子さんはコップにお茶を注いで飲むタイプの水筒を使っていました。
休憩時間も、その水筒を使っていました。
子どもにとっては、使いづらいと思います。
こぼしてしまうこともあるでしょう。
しかし、A子さんはとてもスムーズにそれらを使いこなしていました。
その時、私は確信しました。
『この子はきっと合格する』
A子さんは第一希望の雙葉小学校に合格をいただきました。
もちろん試験科目もよくできるお子さんでした。
しかし、超難関校を目指すお子さんは、みなさんよくできるのです。
それからというものの私は、
「お弁当包みはハンカチタイプのものにしましょうね」
「水筒はコップで注ぐタイプのものを使ってみましょうね」
便利でないものを使うことで、身につく所作がありますよ。とお話をするようにしました。
「そんなことは関係ない!」と思われるかもしれませんが、
一見関係ないように思えることを
丁寧に生活の中に取り入れていくことが大切なのかもしれません。
ささいな違いが結果的に合否を分けてしまうことになるというのが、小学校受験の難しさなのだと思います。
お教室に通っている方は、ベテランの先生に「お子さんに何が足りないのか?」を
具体的に聞いてみるといいと思います。
きっと、何かしら感じ取ってくださっているはずです。
足りない部分は「テストの点数」ではないかもしれません。
その足りない部分を自宅でしっかりと補うことができれば、合格へ一歩近づくのではないかと思います。
今回は私立の難関小学校についてお話ししました。国立附属小学校も同じではあるのですが、少し異なる見方が必要です。
国立附属小は、こちらをご参照ください。
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