小学校受験【行動観察って何だろう?】試験内容とポイントをまとめました。
こんにちは!つくるです。
小学校受験では【行動観察】の考査が多くの小学校で行われます。
しかし【行動観察】はペーパーテストとは違い
正解が明確ではありません。
点数がつけにくい試験なのに
国立、私立問わず出題され、
行動観察の結果は重要視されます。
そんなちょっと厄介な【行動観察】が
苦手なお子さんも、多いのではないでしょうか?
今回は集団行動(集団遊び)がどんなものなのか、
ポイントを交えてまとめてみました。
行動観察ってどんなテスト?
『行動観察』といっても、色々なタイプのものがあります。
今回は大きく3つのタイプに分けてみました。
① 先生と一緒に遊ぶ
先生と一緒にゲームや歌やダンスをするテストです。
先生が中心となってゲームや遊びを行います。
【考査内容(実例)】
・先生の真似をして体を動かしたり、みんなで歌ったりダンスをする。
・先生と一緒に「猛獣狩りゲーム」や「じゃんけんゲーム」などを楽しむ。
「猛獣狩りゲーム」とは先生が言った掛け声に合わせて声を出したり言われた動物に変身するゲーム。他にも先生の叩くタンバリンの音と同じ数の人数になって手をつなぎましょうという遊びもある。
「学校はどんなところを見ているの?」
・ゲームや遊びの内容を理解しているか
楽しく遊びに取り組むためにも、内容を理解できていることが大事です。
・先生と一緒に楽しく取り組めているか
先生は楽しく参加できるように盛り上げてくれます。
楽しい雰囲気に乗り、一緒に笑顔で元気に取り組むことが大事です。
そのためにも、先ほどの
ルールや内容を理解していることが重要になります。
何をやったらいいのか、説明を聞いても理解できないと、ゲームを楽しむこともままなりません。
きょろきょろと周りの子を見たり
不安げな様子になってしまいます。
・元気に歌を歌ったり、体を動かすことができているか
楽しく元気に体を動かしたり、歌ったりすることが大切です。
ただし、大きな声で怒鳴るように歌ったり
ふざけすぎてしまうとマイナスになります。
先生は、楽しく盛り上げてくれますが、
時々、楽しくなりすぎてふざけてしまうお子さんがいます。
乱暴な態度に見られてしまうので注意しましょう。
・伸び伸びと自己表現をし、また表現することを楽しんでいるか
ダンスや変身あそびでは、
恥ずかしがらずに取り組むことが大事です。
完璧なダンスを求められてはいませんが
運動が苦手だと、自信のなさから伸び伸びと体を動かすことができないことがあります。
② 3~6人くらいのグループで共同作業をしたり集団遊びをする
グループごとに子ども達で協力して課題に取り組んだりゲームや遊びを行います。
子どもだけで行います。
【考査内容(実例)】
「用意された材料や道具を用いて、お友だちと協力して、遊び方やルールを作って楽しく遊ぶ」
例えば、用意された材料(紙コップ、積み木など)を使ってグループごとに協力してできるだけ高くなるように積む、など。
「共同絵画をする」
みんなで協力して一枚の模造紙に与えられたテーマの絵を描く
「用意された玩具(おままごとセットやぬいぐるみ、車など)で自由に遊ぶ」
☆国立大附属小、早稲田実業学校初等部、成蹊小など、国立私立問わず、多くの学校で行われます。
「学校はどんなところを見ているの?」
・友だちと話し合うことができるか
自分の意見を言ったり、お友だちの意見を聞いたり、どうすればいいかアイデアを出したり、
小集団での子ども同士の関わりを見ています。
自分の考えを言えること、相手の意見を聞くこと。
そして、どうしたらよいか話し合うことができるか。
自己主張ばかりではなく、
みんなの意見に共感して、自分の意見を押し通すのではなく「そのアイデアいいね!」と
柔軟に対応することが大切です。
・友だちと協力して一つのことに取り組めるか
共同作業やゲームや遊びの中で、
友だちと一緒に協力して、楽しむことができるかを見ています。
1人で黙々と作業を進めるのではなく、
一緒に協力することが大事です。
道具を独占せず、貸し借りできるかどうかを見ています。
例えば、大きなものを一緒に運んだり、積み重なったタワーを支えて、みんなが積みやすいようにするなど、自分勝手に行動せず、周りの子を思いやる姿が大切です。
・友だちと一緒に楽しく取り組めるか
楽しく元気に参加することが大事です。
例えば、最初の話し合いで自分の意見が通らなくてもふてくされずに、みんなで決めたやり方で、楽しくゲームに参加することが大切です。
間違えてしまったり、失敗した子に優しく声をかけたり、やり方を教えてあげたりする思いやりがあるか。などを見ています。
タワー積み上げ遊びなどでは、時々崩してしまった子を責めたてしまったり、悔しくて怒ってしまう子がいます。
遊びやゲームに熱中した時にでる姿を学校側は見ています。
③ 2つのチームに分かれ競争ゲームをする
チーム対抗戦のゲームを行います。
子どもだけのグループで行います。
「学校はどんなところを見ているの?」
・ルールを理解しているか
ただのリレーではなく、障害物競走のようだったり、指示行動が多く混ざっていたり、複雑なルールのことも多いので、どんな競争ゲームなのかをしっかりと覚えて、理解して行えることが大切です。
・楽しく積極的に取り組めるか
ゲームや競争に
積極的に参加して、元気に楽しく遊ぶことが何よりも大事です。
例えば、自分のチームの子を応援したり、ドンじゃんけんでは、お友だちを抜かさない、などルールを守って楽しく元気に取り組みましょう。
ひとつ注意したいのは、
夢中になりすぎてしまって
大きな声を出しすぎたり、線からはみ出したり座って待つようにと言われたのに、立ち上がってしまったり、失敗した子を責めてしまったり。することがあります。
みんなで楽しく参加するとはどういうことなのか
をわかっていることが重要です。
熱中しすぎて行動が乱暴にならないように気をつけましょう。
その他にも、先生の指示をしっかりと聞いていることが大切です。
例えば「この線から出ないで遊びましょう」「鈴の音がなったら終わりにしてください」など、遊びの前に先生が話したお約束をしっかりと聞いているか?そしてルールを忘れずに、しっかり守れるかどうかも重要なポイントです。
以上【小学校受験の行動観察】について、まとめてみました。
人の行動はいつも同じではないのだから、
本番の状況によって、いつも元気なお子さんが
楽しく集団遊びができなくなることもあります。
行動観察の考査で実際にあったエピソードを以前書きました。
よろしければご参照ください。
tsukuruno.hatenablog.com
次回は、行動観察の練習方法について書きたいと思います。
行動観察が苦手なお子さまや、なかなか点数が取れないお子さまのヒントになればいいなと思っています。
著者は元筑波大附属小の先生です。
国立大附属小学校が求める子育て像が見えてきます。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
こちらに自己紹介記事を書かせていただきました。よろしくお願いいたします!
tsukuruno.hatenablog.com
【小学校受験】『特になにもしないで合格できました!』は、本当?~お受験コラム~
『なんにもやらないで、合格する』
とは、どういうことなのでしょうか?
いくつか理由をあげて考えてみたいと思います!
理由その1. 学校と強い縁故があったから?
小学校受験は特殊な試験です。
学力だけでは合格できません。
以前ブログでも書きましたが、私立小学校の場合、
学校とのご縁がある方は、合格の可能性がとても高くなります。
しかし、私が今まで見てきたお子さんで
「ご縁」がある家庭の子も
しっかりと教室に通って、練習していました。
なぜなら、ご縁があるとはいえ、
就学前にしっかりとした準備ができていないと
小学校に入ってからついていくのが大変です。
さらに「ご縁」で入るからこそ
「〇〇さんは、さすがよくできる」
「しっかりとしたご家庭のご子息だ」
と学校側に言っていただかなければ、ならないからです。
ですので、いわゆるコネを持っていても
『なにもしない』ということは決してありません。
理由その2. とっても優秀なお子さんだったから
これは、あるかもしれません。
しかし、小学校受験を受ける子は、
一生懸命勉強して準備してきた優秀な子ばかりです。
そしてどんなに優秀な子であっても
はじめて受けるテストで合格することは、とても大変だと思います。
問題を解くことも難しいですが
ペーパーや筆記用具の扱い方、
指示の聞き取りなど
はじめてのお子さんが、その場ですぐにできるような試験ではないのです。
どんなお子さんでも
「慣れ」や「やったことがある」からこそ、実力が発揮できるのです。
理由その3. ペーパーがない学校を受けたから
ペーパーのない学校だったら、ないこともない、かもしれません。
しかし「行動観察重視校」を合格できる子は、
総じてペーパーテストが良くできます。
学校によっては、本番の考査で光る力を見抜いて、
合格に至ることも、もしかしたらあるかもしれません。
理由その4. 国立の附属小学校を受けたから
国立の附属小学校受験は、私立小学校に比べると
あまり準備していないお子さんが、試験を受けることもあるようです。
国立の試験内容は総合力が試されます。
プリントも運動も行動観察も、総合的にできる子が求められます。
倍率も高いですし、狭き門です。
ただし、有名私立小学校ほど「躾」の部分は重要視しません。
またペーパー問題は私立小学校のように
学校の特徴が強く出たものではなく
比較的一般的な良問が出題されます。
その他にもしっかりと指示を聞いて、元気いっぱい体を動かしたり、
思い切って挑戦することが求められます。
しかしながら、プリント問題を練習しないで、
初めて試験を受けて合格できるほど、簡単ではありません。
国立附属小の考査日は
私立小学校の考査が終わった後の12月に試験が実施されます。
狭き門の難関私立小学校を志望して一生懸命準備してきたけれど
残念ながら合格をいただけなかったお子さんが
国立附属小学校の試験にチャレンジすることも多いのです。
やはり、特に準備をせずに合格できるとは思えません。
色々と私なりに考えてみたのですが、
「なんにも準備しなかった」という
言葉のとらえ方の違いに理由があるのではないでしょうか?
もしかしたら「幼児教室に通わなかった」
ということなのかもしれません。
たとえば・・・
「自宅でペーパー学習をやっていたけれど、私立のペーパー重視校を受験する子のように自宅で何枚もプリント問題をやらなかった」
「教室には通わなかったけど、試験内容をふまえた準備を日頃の生活の中でおこなった。(リボン結び、雑巾絞り、指示行動、運動など)」
つまり、何もしなかったのではなく
やるべきことはしっかりと
日常生活の中に取り入れていたのではないかな?と思ったのです。
ご両親が特別なことだと思っていなくても、
小学校受験の試験に必要な力がつくような子育てを
小さな頃から、おこなっていたのではないでしょうか?
「なにもしないで」合格できるほど、小学校受験は簡単ではありません。
実際は
小学校受験のプリント学習方法【お話の記憶】ペーパーテスト対策①
ほとんどの小学校受験で行われるペーパーテスト
どんな問題が出題されるのでしょうか?
大きく分けると7つになります
【お話の記憶】【数量】【常識】 【言語】
【推理・思考】【記憶・構成】【観察力】
できるようになるまで時間がかかる
【お話の記憶】を見ていきましょう!
年齢別に分けましたが、5歳のお子さまも4歳、3歳の項目を振りかえって確認してみてくださいね。
「お話の記憶」ってどんな問題?
「お話の記憶」ってどんな問題?
録音された音声、もしくは先生の読み上げるお話を聞いた後に設問に答えるペーパーテストのことです。
現在ほとんどの学校が録音音声です。
出題頻度が非常に高く
国立私立問わず、幅広い学校で出題されます。
文字数は、1000字程度の学校が多いですが、
雙葉小学校のようなペーパー難関校になると、
長くなり内容も複雑になります。
ペーパー問題の中で準備が早ければ早いほどよいのが
「お話の記憶」です。
つまり習得するのに時間がかかる領域なのです。
「お話の記憶」を解くために必要な力とは?
「お話の記憶」を解くために必要な力とは?
1.集中力
耳で聞いて、記憶して、考えて、理解する。
相当な集中力が求められます。
まずは集中力を養うことが大切です。
2.記憶力
最初に出会った動物がくまで、次に会った動物がりすで
といったような記憶する力が問われます。
3.理解力
お話しを聞いて、内容を理解できるか?が問われます。
国語力の基礎、考える力の基礎が試されます。
4.総合力
お話の記憶は総合問題です。
設問の中に、数や常識、位置などを問う設問も含まれます。
また「あなたならどうしますか?」といったような
内容を理解したうえで意見を述べるような問いが出されることもあります。
「お話に出てこなかったものに丸をつけましょう」
など、ひっかけ問題もだされるので、
設問をよく聞くことも求められます。
聞く力、考える力、想像力など
あらゆる力が試されます。
これが、お話の記憶を出題する学校が多い理由でしょう。
この4つのポイントが身につけば、難問も解けるようになります。
お話を聞いている時の姿勢や態度も学校は見ています。気をつけましょう。
年長さんになってから、いきなり長い話を聞いても、
なかなか解けるものではありません。
それこそ苦手意識がついてしまい、話を聞くのも嫌になっていきます。
お話の記憶は問題に慣れることが必要です。
年少さんくらいから準備をしておくとよいでしょう。
どんな準備をしたらいいの?
では年齢別にみていきましょう。(あくまでも目安です)
3歳の準備・学習方法
3歳の準備・学習方法
【色・形・数を身につけよう】
『色について』
クレヨンを並べて、これが赤!これが茶色!
というやり方ではなく
「トマトは赤いね」
「天気がいい日は空が青いね」と、
日ごろの会話に色を取り入れていきましょう。
物の名前も一緒に身につきます。
『形について』
まる、さんかく、しかくとはどういうものなのかを知りましょう。
こちらも日頃から「このビスケット、丸いね」「お豆腐は白くて四角いね」
と親子の会話に取り入れていきましょう。
丸いもの探しや三角探しなど、ゲーム感覚で楽しむのもよいでしょう。
『数について』
12345...と言えるかどうかではなく
「5個持ってきて」とお願いしたら、
きちんと「5個」持ってこれるかが大事です。
例えば、同じ数ずつ分けるとはどういうことなのかを自然に身につけるために
日頃から「お母さんとA子ちゃんで一個ずつ食べようね」と言ったり、3人で同じ数に分けようね。と3人分のお皿を用意してクッキーを分けるなど、
数をたくさん数えることよりも、数がどんな風に使われるのかを知ることが大切です。
その他にも
「長い短い」とはどういうことなのか?
「きりんの首は長いね!」とか
長いリボンと短いリボンを並べて
「今日は短いリボンで結ぼうね」というように
長い短いとはどういうことなのかを身につけましょう。
「位置」について理解することも大切です。
上下真ん中を身につけておきましょう。
【指示行動を練習しよう】
言葉の意味がわかっていないとお話の記憶・理解は解けません。
『くまさんにみかんを3つあげてから、黄色いお皿からイチゴを2つ持ってきてね』
など、玩具やぬいぐるみなどを使って
遊びながら指示を聞いて理解する練習をしていくとよいでしょう。
お話を聞くことに慣れておくため、絵本の読み聞かせを楽しみましょう。何度も絵本を読むことで自然に言葉を理解することができます。お話を聞く習慣も身につきます。
4歳の準備・学習方法
4歳の準備・学習方法
☆重要☆【解き方・教え方】
では、実際にどうやって教えたらいいのでしょうか?
例文を見ながら具体的にお話ししましょう!
【例文】
『黄色い帽子をかぶった女の子がチューリップ2本を持って歩いてきました』
という話しを聞いて、女の子の様子を頭の中に映像化する練習をします。
聞いたことを頭の中でイメージできないと、プリントの問題を解くことができません。
また、覚えるポイントをつかむこともできません。
「何色だったかな?」「何を持っていたのかな?」「急いでいたのかな?」
と質問することによって、聞いたお話しを
頭の中でイメージする練習と、覚えるポイントをつかんで記憶する練習ができます。
まずは頭の中で、一枚の絵を描く練習を繰り返します。
それができるようになったら
今度は
『黄色い帽子をかぶったゆきちゃんがチューリップ2本を持って歩いていると、幼稚園の前で、たかしくんに会いました。』
とお話を長くして、頭の中の絵(写真)を1枚増やす練習をします。
紙芝居を作るような感じで、
子どもは頭の中にお話の絵を描けるようになります。
これができるようになったら
次は
『黄色い帽子をかぶったゆきちゃんがチューリップ2本を持って歩いていると、幼稚園の前で、たかしくんに会いました。たかしくんは、どんぐりを2つ持っていて、ゆきちゃんにひとつあげました。ゆきちゃんは「ありがとう」と言って、持っていたチューリップを1本あげました。』
どんぐりとチューリップをひとつずつ交換する場面の紙芝居が頭の中に追加されます。
段々と複雑な場面も映像化できるようになります。
お話の場面ごとに、頭の中で紙芝居の絵を作ることができるようになります。
まずは一枚の絵をイメージするところからはじめましょう!
【ものの名前を知ろう!】
お話の内容をイメージするためには、出てくる物を知っていないといけません。
先ほどの例文ですと
「チューリップ」や「どんぐり」を知らないと、頭に紙芝居が描けません。
そのためには、本物を目で見て触って、
どんなものか知っている事が大前提になります。
図鑑などで見るよりも
まずは実際にお花屋さんや花壇のチューリップを見て
匂いを嗅いだり五感で知っておくことが大事です。
おうちに帰ってから、先ほど見たものを図鑑で調べて確認しましょう。
【言葉の意味を理解しよう】
「〇〇より長い」「同じ数ずつ分ける」「上から二番目」「右左」など
より、ずつ、から などの言葉の意味を理解し使えるように、
日頃から意識して会話に取り入れましょう。
「左右」も4歳くらいから習得しましょう。
【プリント問題に取り組もう】
4歳くらいからプリントで問題を解く練習をしていきましょう。
今までは玩具などを用いて指示行動で行ってきたことを今度はプリントを用いて解いていくのです。
耳で聞いて答える練習をくり返します。
最初は絵を見ながら行います。
例えば
「くまさん、きつねさん、りすさん」この中でいちばん小さな動物はどれですか?
一番小さいと思う動物に黄色いおはじきを置きましょう。
というように、筆記用具は使わなくてよいので
耳で聞いた設問にプリントを見て答える練習をしましょう。
慣れてきたら、絵を見ないで、簡単な問題を解いてみましょう。
形が書けるようになったら、クレヨンを用いて問題を解く練習をしましょう。
線を引いたり、丸や三角、四角などを書く練習も始めましょう。
はじめはクレヨンを使います。姿勢やクレヨンの持ち方を正しく身につけることも大切です。
速く書くことよりも丁寧に形を書くことを大事にしましょう。
4歳からの問題を聞き取る練習をするための問題集ですCD付。
みぎ・ひだりは4歳からはじめるとよいでしょう。
ひとりでとっくん25 聞き取り練習1
ひとりでとっくん30 みぎ・ひだり
5歳の準備・学習方法
5歳の準備・学習方法
まだ慣れていなかったり、苦手なお子さまは
少し上に書いてある
4歳の学習方法☆重要【解き方・教え方】
を読んでみてください。
具体的な練習方法が書いてあります。
【 ペーパーテストで大切なこと】
5歳くらいから、本番の試験を念頭に取り組んでいきます。
まずは、ペーパーテストで大切なことをチェックしましょう。
✔ 姿勢は正しいですか?
✔ 筆記用具はスムーズに正しく使えますか?
✔ 長時間座ることに慣れていますか?
✔ プリントをスムーズにめくれますか?
✔ プリントや机の上を汚していませんか?
✔ 問題を聞く集中力は身につきましたか?
★学習を進めながら、これらのポイントを確認しましょう。
【長文を解いてみよう】
プリントは内容が複雑になり、お話も長くなります。
まだはじめたばかりの子、苦手な子は
「4歳の学習方法」の
【解き方・教え方】を読んでみてくださいね!
長文を聞いて問題を解くために
一枚ずつ、頭の中の紙芝居を
増やしていく練習を続けます。
(やり方は4歳の解き方・教え方を見てね)
話の内容や出てくる言葉も複雑になりますので、
出てきた言葉の意味や実物を知っていることが大切になります。
お子さまが、きちんと頭の中にイメージできているかどうかを
必ず確認しましょう。
【なぜ間違えてしまったのかな?】
なぜお子さまが間違えたのかをお父さんお母さんが知っておくことが大切です。
それによって何をすべきかがわかります。
もしも上手くイメージできていないのなら
頭に描けなかった理由を知ることが必要です。
長文になったことで、頭の紙芝居が作れなくなっているのであれば
ゆっくりでよいので、何度も繰り返し問題を解いて慣れていきましょう。
ものの名前の意味がわからないのであれば
実物を見たり図鑑を見たりして、確認してみましょう。
言葉がまだ理解できていないのであれば
『右から2番目の引き出しからおはじき10個持ってきてね』
と日常的に言葉を使うようにしましょう。
【試験を想定してますか?】
先ほどの「ペーパーテストのチェック項目」を念頭において問題に取り組みます。
また本番を想定して、訂正方法をしっかり聞き取る練習も必要です。
色々な種類の訂正方法に慣れていきましょう。
録音音声に慣れましょう。
最近は録音した音声を流す学校が多くなりました。
いつも同じ人の声で練習していると対応できなくなります。
ご両親以外の方の声で練習することも大切です
【志望校の出題方法で練習しよう】
学校によって出題方法も変わってきます。
スクリーンを見ながらお話を聞く学校や
立教小学校のように、筆記用具を用いない学校もあります。
聖心女子学院のように、設問ごとに筆記用具の指示が変わる学校もあります。
志望校の出題形式に合わせた学習を進めていきましょう。
ただし、今年も例年通りとは限りません。
ひとつの形式だけではなく、
色々な出題形式も取り組みましょう。
色々な筆記用具に慣れていきましょう。
クーピー、鉛筆、ラッションペンなど様々です。道具によって筆圧が変わります。
【スランプかな?そんな時は】
今までできていたのに、最近急に間違えが増えてきた。
というお子さまもいらっしゃいます。
他の項目(数や常識など)と異なり、
「お話の記憶」はスランプに陥ることがあります。
今までできていたのに、できなくなった場合は
集中力が落ちている。やる気が下がっている。
などの原因が考えられます。
外に出て、思いっきり遊びましょう!
子どもだってリフレッシュが必要です。
少し日にちを開けてから
簡単な問題を解いてみてください。
簡単な問題を解いて「できた」という自信をつけてあげてください。
今まで積み重ねてきたものが無くなってしまったわけではないので焦らずに。
2、3日の間、プリントではなく、絵本の読み聞かせをしてみましょう。
あまり質問したりせず「お話」を親子で楽しんでみてください。
今回説明した「お話の記憶」は集団テストを想定して書いています。学習院初等科などのように個別テストで実施する学校もあります。
お子さまの頭は大人とは違って
とてもやわらかいので、
頭の中でイメージすることができるようになります。
お話の記憶は毎日の積み重ねが大切です。
集中力と慣れが必要です。
焦らずに練習していきましょうね。
5歳からの「お話の記憶」問題集です。
こぐま会の問題集は他教室の講師も参考にしています。
ひとりでとっくん14 お話の内容理解1
ひとりでとっくん15 お話の内容理解2
☆内容だけでなく、お値段もお手頃なのでおススメです☆
『国立大附属小学校の受験対策です』
面接準備を今すぐ始めるべき理由とは?【お子さま編】小学校受験
前回は、ご両親の面接について今すぐ準備するべきことを書きました。
ご両親の面接ポイントは、こちらの記事をご参考ください。
tsukuruno.hatenablog.com
今回は「お子さまの面接」について
では、ポイントを見ていきましょう。
1.躾が身についているか
挨拶、姿勢、座り方、話し方、聞き方など
ご両親の面接と同様です。
立ち居振る舞いを見られます。
お子さまの立ち居振る舞いを見るということは、
『躾をきちんとしているご家庭かどうか』
ということを見ています。
お子さまを見れば、
ご両親が見えてくるのです。
今から、しっかりと身につけてあげてください。
元気に挨拶する。
背筋を伸ばして座る。
足をブラブラしない。手はお膝。
話しをしていない時に、口を開けない。
相手の目を見てハキハキと話しをする。
など
これらが身についていることが求められます。
2.質問を理解し回答できるか
はっきり言って、
そんなに難しいことは聞かれません。
元気にはきはきと答えることができれば大丈夫です。
想定できる範囲の質問が多いので、
準備することができます。
ただし、きちんと実体験に基づいていることが必須です。
以前、私が担当していたクラスのお子さまの本番の面接で、こんなことがありました。
いつも、はきはきと元気に受け答えができるA君。
躾も身についていますし、面接の心配はないように思われました。
しかし、本番の面接試験で答えられなくなった。というのです。
なにが起きたのでしょうか?
面接官からこんな質問がされたそうです。
「最近、お家の人と何をしたことが楽しかったですか?」
するとA君は押し黙ってしまい、
何も答えられなくなってしまったそうです。
実は教室の面接練習で「家族での楽しい出来事」について聞いた時には
「お父さんとお母さんと海に行って地引網をして魚がいっぱい獲れて嬉しかった」
という夏休みの出来事をとても元気に明るく答えてくれていたのです。
では、なぜ本番で、何も言えなくなってしまったのでしょうか?
A君に聞くとこんな答えが返ってきました。
「最近って言われたから...」
「先生、夏休みは最近なの?違うよね?僕、最近お家で、お父さんとお母さんと遊んでないから。勉強いっぱいしてたから。」
A君は面接官の質問をしっかりと聞いて答えようとしていたのです。
大人ならば、事前に用意した「海の思い出」をいつものように話したり、最近でなくても、家族で遊びに行った出来事を話すと思います。
しかし、子どもは違うのです。
純粋に質問に答えようとします。
「最近楽しいことしてないけど、夏休みの話しや、ずいぶん前に遊んだ話でいいや」などと考えないのです。
A君は、しばらく考えた後、
「ありません」と正直に答えたそうです。
仕方ありません。無いのですから。
私は、しっかりと考えてから「ありません」と、
きちんと答えることができたことを褒めました。
結局、A君は合格できませんでした。
一次試験に通っていたので、とても残念です。
そのことがあってから、私は試験が近づくと、こう言うようになりました。
お勉強ばかりしないでくださいね。お父さまお母さま、ご家族との楽しい時間も大切です。近くの公園でいいのです。親子で楽しく遊びましょう。
面接官は、ご家族の普段の姿が見たいのです。
また、お子さまが答えに詰まってしまった時、
『お子さんを見守る優しいまなざしがあるかどうか?』
など、ご両親の様子をチェックしています。
ご両親の面接時も同様です。
お母さまが言葉に詰まってしまった時
『お父さまはどんな様子だったか?』
など、答えに困ったときに出る態度や様子を見て、
ご夫婦の関係やご家族の姿をチェックしています。
最後にひとつ、お子さまの面接で気をつけることがあります!
「わかりません」の使い方に気をつけよう!!
わからない時には「わかりません」と言いましょう。
という指導をよく聞きます。
確かにその通りです。
先ほどのA君のように考えても答えが出なくて
「わかりません」と答えるなら、よいのです。
しかし時々、準備してない質問を聞かれると
即答で「わかりません!」という子がいます。
ひどい時には、2問3問「わかりません!」と続いたり、準備している質問がくるまで「わかりません」と言ってしまうことも。
これはやめましょう
考えて答えることが大切です。
大丈夫です。面接官は色んなお子さまを見ています。
『この子は今、自分の中で考えて、一生懸命答えようとしているな』と好印象につながります。
考えもせず、すぐに「わかりません」と言われると
『わからない時は、わかりません!とはっきり言うように塾で習ったんだな』とすぐに見抜かれます。
特にお話しが苦手な子は「わかりません」を練習してしまう傾向にあります。
今の時期からこの練習をすると、考えて答えることができなくなります。
最終的には「わかりません」という言葉を教えてあげるのですが、まずは、質問に答えたり、大人と会話をすることの楽しさや機会を増やしていきましょう。祖父母や親せきの方、ご近所の方など大人とお話しする機会を作っていきましょう。
面接準備を後回しにしていると、
試験が近づいたピリピリしている時期に練習をしなくてはいけなくなります。
気持ちに余裕がある時期から、きちんと準備を進めていくことが何よりも大切です。
次回はペーパーの学習方法について具体的にお話ししたいと思います。
【小学校受験】面接準備を今すぐ始めるべき理由。【ご両親編】
「面接」準備は、まだまだ先でいいと思っていませんか?
小学校受験というと、すぐにペーパーなどの試験の勉強ばかりに目が向きがちです。
しかし、小学校受験において
「面接」は必須項目です。
学校側は「面接」をとても重要視しています
後回しにしていると、取り返しのつかないことに。
お子さまが一生懸命努力して頑張ったのに
ご両親の面接で合格を逃してはいけません。
今回は、お父さまお母さまが【今から準備すべきこと】について、ポイントを挙げて説明します。
まず 小学校受験の面接には、大きく分けて2つのタイプがあります。
※慶應義塾幼稚舎、桐朋小学校など、面接はないのですが、絵画や制作遊びで子どもに質問することで子どもの受け答えを見る学校もあります。
面接はほとんどの学校で考査前に行われますが、考査後(豊明)や考査当日(学習院初等科、成蹊小学校)または、一次試験合格者のみ(早実や暁星)という学校もあります。
ではどんな準備をしていけばよいのか。考えていきましょう。
まずは、
「 面接で何を考査されるのか?」
ということをしっかりと把握することが大切です。
では、確認していきましょう。
【 ご両親の考査ポイント】
1.立ち居振る舞い
挨拶、座り方、立ち方、話し方、しぐさ、など。
「私は大丈夫」と思っていませんか?
面接では、この立ち居振る舞いがとても大事です。
これが身についていないと、合格はできません。質問内容に的確に答えることよりも、大切かもしれません。
なぜなら、振る舞いで印象が大きく変わるからです。入室時の第一歩で、合否が決まるともいわれています。
実は「面接準備は今すぐ始めた方がいい」という
一番の理由がここにあります。
ご自身のことを考えてみてください。
緊張すると、つい手ぶり身振りが大きくなってしまったり、語尾が伸びたり、
「えー」などと言葉の前につけて話してしまう癖はありませんか?
つい早口になってしまったり、まばたきが多くなってしまったり
まっすぐしているつもりが、首が少し右に傾いていたり、無意識に出てしまう癖がありませんか?
大人は、話し方やしぐさ、癖などを治すのに時間がかかります。
緊張すると、つい、いつもの癖が出てしまいます。今一度、立ち居振る舞いについて、ご夫婦で確認してください。
特にお父さまの姿勢や話し方を修正するのに時間がかかることがあります。
2.質問の回答
質問に対して、回答の内容が的確であるか、など。
質問の意図を理解していない回答や、ひとりよがりの回答、要点を得ない回答は論外です。
学校の校風や理念をしっかりと把握していることが大前提です。
志望理由や家庭の子育て方針(教育方針)など、学校の理念を理解したうえで答えましょう。
過去の面接の質問例などを参考にして、
どのように回答するか、準備することが大切です。
ただし、ひとつ気を付けていただきたいのは、
模範解答通りの回答をしないこと。
必ず、お子さまのエピソードなど、具体的なご家族の話を入れましょう。
模範解答そのままでは、全く印象に残らないからです。
また、こんな方も多くいらっしゃいます。
準備してある想定内の質問には「待ってました」と、ばかりにしっかりと答えられるのですが、想定外の質問がきた時に、しどろもどろになり、ご自身の考えや思いを伝えられなくなってしまう。
そこを面接官は見ています!
予期せぬ質問や状況が起きたときに、
お父さま、お母さまの本当の姿が見えるのです。
こういった状況になった時は
ピンチではなくチャンス!
慌てずに、一呼吸おいて、
ご自身の言葉で答えることが大事になります。
その姿が、面接官によい印象を残すことにつながります。
そのためにも日頃から、何げない日常にある家族の出来事を書き記しておくと、よいと思ます。日記などを書くのもよいでしょう。
特別なエピソードではなくて良いのです。
日頃感じている、大切なお子さまやご家族への想いを伝えることができれば、必ず合格に近づきます。
小学校受験を決めたときから「面接」の準備もしていきましょう。
お子さまが一生懸命勉強してきた頑張りを合格に導くことができるのは、
お父さまお母さまの面接にかかっています。
面接官は、たくさんのご家族を見てきていますので、短期間で準備したご家族は、すぐに見抜かれます。
【幼児教室選び】そのお教室は、本当に大丈夫?〜小学校受験準備〜
以前、幼児教室に勤めていた時のお話しです。
たしか5月くらいの時期だったと思います。
年長さんの女の子(仮に花子ちゃんとします)が、お母さまと一緒に見学に来てくれました。
花子ちゃんは小学校受験のために
2歳の時から家の近くの幼児教室に通っている。とのことでした。
「2歳の時から小学校受験のために幼児教室へ通っているなら、しっかりと準備できているんだろうな。」
そう思っていながら面談室に入ると
お母さまが「先生、この子すごいんです。」
と、おもむろに、国旗のカードをカバンから出して、ものすごい速さでカードをめくり始めました。
そして、その一瞬見えた国旗のカードを見て、
花子ちゃんは「バングラディシュ!」「ペルー!」など、国名を大きな声で言い当てていました。
私はとても驚いた後、言いました。
小学校受験のための練習や準備はできていますか?
花子ちゃんが通っている幼児教室は、知育教育の教室でした。
小さい時から脳を鍛えることで、集中力を高め、記憶力、認知力、言語能力など、あらゆる潜在能力を高めるそうです。
小学校受験を目指している子どももいるとのことでした。
プリント問題もやっているとのことでしたが、お話しの記憶のような問題や、足し算などの計算問題、字を書いたり漢字を読んだりするプリントをその塾ではやっていました。
私は、すぐに体験をしていただくよう勧めました。
どのくらいの習熟度か知りたかったですし、
そしてなによりもお母さまに、小学校受験のための勉強や練習が、どんなものであるかを知っていただく必要があったからです。
花子ちゃんはお話しの記憶と数量の力はついていました。
しかし、その他の項目のプリント問題ができず、生活習慣や巧緻性、行動観察などは身についていませんでした。
体験の様子を見たお母さまは、
「もっと、できると思っていました。」
と、とても驚かれていました。
花子ちゃんは、いったん知育教室はお休みし、
小学校受験のために教室に来ることになりました。
ご自宅でも家庭学習を進めていただき
本人も一生懸命頑張りました。
結局、花子ちゃんは第一志望の難関校の合格は、いただけませんでした。
お母さまは、志望校に合格できずにとても残念がっていました。
私は、ご希望の学校に合格させてあげることができず大変申し訳なく思うと同時に、
「もし、もう少し早く、小学校受験のための準備をしていたら。」
と思ったことを覚えています。
能力開発の幼児教室を否定するつもりは全くありません。
むしろ、小さなころから知育の教室に通ったことで身についた、集中力や記憶力が、とても大きな力になっているとも感じました。
しかし、小学校受験はそれだけでは合格できません。
小学校受験のための練習を積み重ねる必要があるのです。
ペーパーだけではなく、行動観察、絵画、制作、運動、面接など
【実例】小学校受験で重要な「行動観察」の難しさについて
こんにちは。つくるです。
小学校受験の一番の難問は、なんだと思いますか?
ペーパー?運動?
「行動観察の難しさについて」
を実話を交えて、考えていきたいと思います。
以前、幼児教室の講師をしていた時のことです。
私のクラスの女の子3人が、同じ行動観察重視校を受験しました。
Aさん:とても元気で積極的なリーダータイプの子。時々自己中心的になる。
Bさん:人の話がよく聞ける。かつ、明るく元気でバランスの良い子。
Cさん:やや内向的で引っ込み思案。打ち解けるまで時間がかかる子。
実はこの中で、2人のお子さまが合格されました。
どのお子さまだと思いますか?
AさんとBさん?
合格をしたのは、AさんとCさんでした。
不思議です。
模擬テストでは、いつも点数が高かったBさんが合格できず、行動観察がとても苦手だったCさんが合格したのです。
いったい何があったのでしょうか?
試験の後の聞き取りで、こんなことがわかりました。
【合格をしたAさんとCさん】
行動観察は6人くらいのグループになって、制作あそびをしたり、みんなで変身ゲームをしたりしたとのこと。
そして、どちらの行動観察もAさんとCさんは同じグループだったそうです。
2人は試験の後、
仲良く手をつないで教室に来てくれて
「先生!とっても楽しかったよ!」
「2人で同じグループの子に声をかけて、みんなと友達になれた!」
と、ニコニコ笑顔でした。
積極的なAさん。
それに引っ張られて楽しく遊べたCさん。
時々我が強くなってしまうAさんですが、
本番では、Cさんを気遣う姿が見られたのかもしれません。
【Bさんに何があったのでしょうか?】
一方、いつもは元気で明るいまとめ役のBさん。
試験では、最初の集団遊びで、同じグループになった男の子に乱暴な子がいて、急に怒って、みんなを叩いた。とのこと。
そんな風に乱暴されたのは初めてだったので
びっくりして泣いてしまった。
すぐに泣き止んで、次のゲームにも参加したけれど、全然楽しくなかった。
と、いう、とても可哀想な話でした。
試験の後、教室に来てくれたBさんは、元気がなくて、AさんCさんと対照的だったことを覚えています。
知らない子に叩かれたら、どんな子でも崩れます。
泣き止んで、ゲームに参加できたことを評価して欲しかったのですが、心から楽しんで参加できたAさんCさんとの違いは、大きかったのかもしれません。
「行動観察でいつもの力を発揮する」ということはとても難しいことなのだと、改めて実感した出来事でした。
試験官は、初対面のお子さまを見ているのですから、先入観がありません。
この子はいつも元気なのにおかしいな?
などと思ってくれないのです。
また、この子とこの子は友達同士。
という関係性も知りません。
いつもは引っ込み思案でも、本番で楽しめれば先生の目に留まります。
試験官が子どものどの行動を見て判断したのか?によって、点数が変わってしまうのです。
その時の状況によって、評価が大きく変わってしまうということが、「行動観察の怖さ」なのだと思います。
行動観察の試験内容と、どんなところを見られているのかなど
行動観察のポイントをまとめました!
tsukuruno.hatenablog.com
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。